2003
september

9/8
9/9






9月8日

あるときから僕の内部は融け始め、そして今も尚 融け続けている。
僕の内部は損なわれ、がらんどうの身体はまるで巨大な卵の殻のようだ。
融けた出した僕は、身体中のあらゆる部分を伝って地面に こぼれた。
ほったらかしで伸び過ぎた髪の毛先から、買ったばかりのTシャツの隙間から、コットンの薄いズボンのポケットから、少しずつ、けれど確実に、こぼれ落ちていった。
僕はそれを掬い上げることはできなかったし、そもそも掬い上げたところで無駄だった。
僕には融け出した僕を入れることのできる器が無い。
僕の内部が損なわれていくにつれ、世界はその輝きを失っていった。
日は沈み、降り続く冷たい雨の中で木々は腐り、動物達は次々と死んでいった。
いくつかのイベントは世界の崩壊を一時的に留めることはできたけれど、その流れを押し戻すことはできず、死んだ世界で僕に残されたのは、痛みと寒さだけだった。



9月9日

どうにも気分が暗い。
のだけれど、内容が重過ぎる、とメイルが来たので、もう少し楽しい話をしよう。

最近のお気に入り音楽を3つ。


Royksopp/Melody a.M.
 Royksopp
フジロックでガツンとやられて即買いのノルウェーテクノ。極寒の吹雪の中で作られた(と思われる)その音は僕の好きなピコピコ感満載で、トラッド感のあるメロディは小奇麗なんだけど、なんだかふわふわして、非常にオシャレでカッコ良いです。抽選に応募したレノくん人形に期待。クラフトワークとかダフトパンクとか好きな人は買ってみてもいいんじゃないでしょうか。フジロックのライヴではエフェクタに繋いだ叩き捲くりのドラムが凄まじくカッコ良かった(CDでは全然目立ってないのだけれど)。このときのライヴは今年、俺の中で1,2を争うようなライブでした。


The Pillows/Thank you, my twilight
 The Pillows
ここしばらくの間、たぶん1番聴いてる。音は若干スカスカな場合もあるものの(それは案外嫌いじゃない)、小気味良い乾いた音のドラムと掻き鳴らしギターが気持ちいい。(たしか)結成14年のけっこうなベテランバンドなんですが、元気いい感じ。つうか、14年前にこんな音楽やってたなんてカッケー!っつう感じッス。ただ個人的にはノリのいい音よりも、痛い意味で歌詞に、こうグッとっつうかガシっと掴まれて、ぐう とか呻いたりして、切なくなったりしています。去年出た Thank you, my twilight ってアルバムがオススメ。ちなみにサポートメンバーのベースは元チューイングガムウィークエンドの人です。


面影ラッキーホール/音楽ぎらい
 面影ラッキーホール
フジロックの帰りに聴かされ、軽井沢で再燃。ファンクで! ソウルで! でも、歌謡曲! そんな感じ。何より特筆すべきは、その歌詞。曲名がさ、「ひとり暮らしのホステスが初めて新聞をとった」とか「好きな男の名前 腕にコンパスの針で書いた」とか「俺のせいで甲子園に行けなかった」とか「あんなに反対していたお義父さんにビールをつがれて」とか、もう1曲1曲にそれぞれの人生における切なさが満載で、面白い意味で(not笑える。いや笑えるけど)歌詞にグッときてハッとします。いや実際1stはホントにブルーになるような歌詞ばかりなので、個人的には2nd「音楽ぎらい」がオススメです。既に解散しちゃってるのが残念。今もやってたら絶対ライヴ行く。




次点:JOINT/Rip Slyme
部屋で踊って、クローゼットに足ぶつけて涙目。