2004
august

8/4
8/5
8/6
8/18






8月4日

こっから1年は惰性で生きますよ、で、お馴染みのコイズミです。こんちは。
終わっちゃいましたね、フジロック。今年も堪能してきましたよ。
それなりに充実して満足できたからか、不思議と例年の燃え尽きた感は少な目。しかしホントあっという間だったなあ。バーッと早足で通り過ぎた感じで。わりとすんなりとまた日常に溶け出しているのですが、それはそれで寂しいなあ、と思ったりします。
何となく書く気になったので、今のうちに今年のフジロックレポートでも書こうかね、なんて。

フジロック前日のコイズミチームは、深夜23時を回ってからの出発。
明け方、苗場に到着と同時に雨。
オイオイ、俺、他人には防寒着と雨具は持っていきなさいよなんて言いながら、自分じゃ持ってきてねえんだよ、勘弁してよ。
雨を避け、車の影に隠れながら、とりあえず乾杯。
今年からリストバンドの交換がゲートではなく駐車場の専用ブースで一括、ってことみたいなのでとりあえず交換。なんてことをしてると目の前を通り過ぎていくのは、あれあれあれ? niwaさんじゃなあい?? でも違ってたらドウシヨウ! とか思って慌ててポチポチとniwaさんに携帯メイル。送信してから電話すればいいことに気付く。つうか、何でメイルやねん! と。そんな僕らネット世代。電話はすぐに出てくれなかったので切ってしまった。だってもし人違いだったら、いきなり明け方に勘違い電話をかけてくる厭なやつじゃん! ちなみに後にやっぱniwaさん本人であったことが判明。千載一遇のチャンスを逃したなあ。

リストバンドの交換も終わったところでキャンプサイトへ。荷物重!
テント設営。つうか、雨! もういいよ。好きに降ればいいのさ。ああ、テントの説明書がびしょびしょに! やっぱ止んで! なんてことをしてたら朝の8時。テント設営完了と同時に晴れわたる空。ぶっ飛ばすぞ、この野郎。
テント設営完了を祝って再度乾杯。後、仮眠。起きたら11時半。あー、バンバンバザール観れねー。楽しみにしてたのにー。一応予定では、グリーンで始まるぜー!って気分を味わった後にヘヴン移動だったのに。
まあ、そんなこんなで動き出したのが12時過ぎ。グリーンにベースキャンプを作って一休み。ステージにはPE´Z。いいね、カッコ良い。最後の3曲くらいしか聴けなかったけど、前行ってりゃ良かったなあ。

なんて、そんな感じで今年のフジロックもスタートですよ。


1日目


THE BLIND BOYS OF ALABAMA [GREEN STAGE]

ボーイズ? いやいや、むしろジジイ、というより、完全におじいちゃん。なんと結成1939年。いくつなんだあのジイさんたち。80は過ぎてるんじゃねえのか?
ジャンル的には、R&B? ソウル? まあ何にしろブラックミュージックここにあり!という感じ。毎年言ってることだが、やはりジジイのバイタリティはすごい。プルプル震える手でマイクを握って絶叫。椅子が用意されながらも立ち上がってはメンバ(孫?)に止められ、それを振りほどいてまた立ち上がり絶叫。一昨年のジョージ・クリントンを彷彿させます。挙句、数人に抱えられながら(傍目には完全に寝たきり老人)なんと下に降りてきてモッシュピット周りの通路で叫ぶ、回る、また叫ぶ。オーディエンス大喜びで我先にと握手を求めるその姿は正に選挙活動中の大物政治家。
いやあ、最初っからいいもの観れたわ。


朝飯にOASISで苗場プリンスカレー食って一服。僕のフジロックはいつも苗場カレーに始まり、苗場カレーに終わります。
さて、それじゃ早速移動しようかね。えーと、レッドがアジカンでオレンジが想い出波止場か…、うーん。まあアジカンがプロになってから1回も観てないしね。今回こそはね。観に行くよ、ゴッチ! やっぱレッドよね!


想い出波止場2020 featuring DJ おじいさん [ORANGE COURT]

ROVO&ボアダムスの人以外はさっぱり誰だかわからないが、それだけで十も分だろ。 去年のROVOも凄かったがここでの山本精一ギターも凄かったですね。ハイテンションでアグレッシブ。2曲目だっけかな、山本精一が大暴れしてた曲がすげーカッコ良かったなあ。DJおじいさんが何者なのかは未だ僕の中では謎なんですが、パフォーマンス性もあって面白かったですね。
最後は「中島らもに黙祷」で締め。ちょっとしんみり。


終わってすぐ移動。


BEGIN [FIELD OF HEAVEN]

途中からになってしまいましたが後方で座ってまったり。でもこれなんか…イイ。凄くイイ。溜まらず前へとダッシュ。スルスルと抜けて顔が見えるくらいのとこまでは行けた。
で、結論としては、本当に良かった。ベスト3には入るなあ。わーっていう楽しさも、じっくり聴かせる切なさも持ってて。踊って笑って切なくなって。楽しかったなあ。MCも良かったし。結成15年目とのことですが(そうだよなあ。イカ天からそんな時間が!)、15年かけて熟成させてきたであろうバンドの良さが滲み出ている素晴らしいライヴでした。BEGINなんて、って思ってる人は考えを改めるべきですよ。CD買って聴きたいと思った。
最後の曲(曲名忘れ)が終わると、周りの女の子泣いてましたね。なんかこう思わずそんな女の子たちを暖かい目で見てしまいました。となりで「俺、泣きそうになっちゃったよ」とか言ってる明らかに堅気ではない風貌のおっさん(クボデラさん)には思わず冷たい目を向けてしまいました。


ORANGEに戻ってメシ。1日5食ペース。動き回ってるくせに毎年若干増量して戻ってきます。


Buckethead’s Giant Robot [ORANGE COURT]

相当後で座りながらだし、あまりちゃんと観てないんですけどね。なんかあれ、ギター持って出てきたやつ、顔白い? 手に人形? つうか、なんか被ってね? 人形がデス系な感じで喋ってるのは曲なのかMCなのか。ギター自体は間違いなく上手いんですけどね。メタル系テクニカル速弾きギター。ただ変態なのは確かだと思います。


途中で移動。


Polaris [FIELD OF HEAVEN]

好きなんだよ、ポラリスよう。予想通りゆらゆらと楽しく聴けました。ポラリスライヴ自体は前にもここで書いてる手前(ログ残してない気がするけど)、あまり書くことはないんですが、クラムボン原田郁子がキーボード&コーラスやってましたね。Familyのツアーのときからずっと一緒にやってるのかしら? セットリストは若干フェス向きな感じ。それのせいか、いつもより少し唄モノっぽい雰囲気がありましたね。


テクテクGreenへ移動。シートに寝転がって待つ。


Pixies [GREEN STAGE]

再結成ピクシーズ! 昨今はナンバガ向井(僕は未だにこう言ってしまう)が傾倒していることで日本の若きロックファンの間では知られてるみたいですね。で、内容なんですが…、ね、寝てた…。ここでうちのメンバ全員揃ったのに、ものの見事に全員シートで爆睡。い、いや、知ってる曲は何曲かやってました。夢現に。まあホラ、どっかで休憩しないとぶっ倒れるからね。こんな楽しみ方もいいんじゃないでしょうか。


そして挙句に途中で移動。すまんピクシーズ。僕、林檎ちゃん見たいんだ!


東京事変 [WHITE STAGE]

椎名林檎は大好きなんですけどね。生で観るのは初めて。なんでだろうね、たぶん今後もワンマンには行かないだろうなあ。
ぶっちゃけた話、椎名林檎ソロと東京事変の差ってのは全然見えなかったですね。バンドになって楽曲に幅が出た気がしないでもないですが、やっぱ林檎節だし。まあ半分近くがソロのときの曲だったっつのもあるかもしれないですけど。
顔が観えるくらいのところに行きたいなあとは思ったんですが、さすがに混んでて無理でしたね。予想通りではありますが。ただそれ以外は、ライヴDVDで見た拡声器を使ったパフォーマンスも見れたし、とりあえず椎名林檎を生で見た、ということにそれなりに満足。


最後まで見てからヘヴンへ移動。 道中アヴァロンで、毎年ここにいるガーナカレーおばちゃんと台湾飯店が無いことにショックを受ける。(が、この日の最後にOASISに移動しているのを見つけることになる)


Chris Robinson & New Earth Mud [FIELD OF HEAVEN]

夜のヘヴン大好きっ子の僕としては行かざるを得ないこの空間。
Chris Robinsonは上手いし聴かせてくれるんですけどね、ただまあ、もうちょっとカラっとした楽しさを求めていたのと、たぶん僕の趣味からは少しズレるのかな。決して悪くはないんですが。


半分くらい聴いた後に移動しちゃいました。


オールナイト フジ [ORANGE COURT]

今年のオレンジ初日は、Buckethead’s Giant Robotで一度クローズした後、夜中のクラブ空間に。どうも去年、一昨年あたりから、こういうテクノ系のアーティストが多いですね。明らかにそういう方向性で行こう、という感じが見えます。嫌いじゃないけど、ヘヴンとオレンジは、もっとこうまったり空間と訳ワカランごちゃ混ぜ空間であって欲しい。
とは言いつつも、DJ誰だか知らんくせに(たぶんG,M.S.)けっこう踊ってきました。同じクラブ的空間でもレッドの閉塞感に比べると、ずっと開放的で楽しかった。ああ、たぶん俺がクラブにほとんど行かない訳はこのへんなのかなあ、と。後はまあやっぱフェスだしね。そういう開放的な空間を楽しみたいじゃない。

適当に切り上げてグリーン戻ってきたら、ルー・リードまだやってた。まあちょうど終わる寸前ではあったんですが、やっぱジジイは元気だなあ。「いや、あいつの場合は単にマイペースなだけだ」とはクボデラさん談。彼、詩の朗読とかやってたらしいですね。なんだそりゃ。最後は三方に全員でお辞儀。えー、そんなことやっちゃうのかよ、元ベルベットアンダーグラウンド。誰に教え込まれたんだ。
ちなみに道中通りかかったホワイトではBASEMENT JAXXが。
けっこう沸いてたなあ。

そんな感じで初日終了。
見逃して残念だったのは、やっぱバンバンバザールと、同時刻にやってた赤犬が凄まじかったと聞いたので、その2つですね。まあ観たいの全部って訳にもいかないので特に後悔してる訳じゃないんですけど、後日niwaさんから「赤犬の変態っぷりは凄い」と聞かされたので、気にはなりますね。

最後はOASISでガーナおばちゃんへの挨拶代わりにガーナカレー&ステーキを平らげる。ガーナおばちゃん、ちょっと日本語上手になってました。

テントに戻る途中にけっこう雨降ってきた。ひゃー、大丈夫なのか、俺。
まあ何とでもならあ、と思いながら、雨音に吸い込まれるように即就寝。

ってな感じ。
2日目、3日目はまた次回。



8月5日

さて、それじゃ前回の続きで、フジロックレポート2日目を書こうかね。


この日の僕は、せっかくフジロック来てるってのに、よくも寝たり9時間くらいか? 起きたら11時近かった気がする。のそりとテントを這い出て空を見上げるも一面鉛色。おわー、今にも降りそう。

JAMAICA ALL STARSとTHE BACK HORNが少し気になったものの、そう強烈に観たいってほどでもなく、他に特になかったことでもあるし、今のうちにお風呂でもって、車でぶーんと近くの温泉へ。うわわ、すげー混んでるわ。芋洗いってな塩梅で、何だよ考えるこたあ、皆一緒か。

なんとかサッパリしてロビーで一服してると朝食バイキングってのがあるらしい。うーん、食う。モリモリと。3,4人前くらいは食ったか。さすがに満腹。まったり。時間切れで追い出されるまで。
この時点で14時半だっけかな。いつになくのんびりしたスタートです。まあこんな楽しみ方もいいんじゃないでしょうか。つうか、年々楽しみ方が年寄りじみてきてるなあ。

やっとこさグリーン前にベースキャンプを作ったのが15時過ぎ。
そんな感じで、なんとも遅いスタートで2日目ですよ。


2日目


BEN HARPER And The Innocent Criminals [GREEN STAGE]

シートでまったり聴こうかと思ったんですが、開始と同時にシートを飛び出し、前の方へ。
そういやBEN HARPERは去年も来てましたね。観てないですけど。ジャンル的にはなんなんだろうね。ファンク? レゲエ? まあなんかそういう、ちょっとユルいジャマイカンな香りの音楽。決して激しくオーディエンスを突き動かしはしないんだけど、「内面からうねるように熱を発しオーディエンスを酔わせるソウルとグルーヴ(オフィシャルサイトの紹介文より)」。うん、そんな感じ。
ポツポツと雨が降ったり止んだりする中、ゆるーっと踊る。


移動しますよ。


BELLE & SEBASTIAN [FIELD OF HEAVEN]

ベルセバ in ヘヴンってのがイイですね。これ、夜のヘヴンで聴きたいなあ。
最初、ミラーボール下の竹に腰掛けて、ゆったり聴いてたんですが、イイなあってスルスル前に移動。目まぐるしく楽器やボーカルが変わる彼らの音楽は、非常にメロディアスで、それでいて思ったより楽しげで。 MCで、「明日はもっと頑張るよ」みたいなこと言ってたので(たぶん)、明日も期待大ですね。


今日、2ステージ目になるオレンジのJAMAICA ALL STARSが気になりつつも清志郎を観たいのでグリーンへ移動。
モッシュピットに入ろうか迷いつつも、モッシュピット横が意外と空いていたので、スルスル前へ。モッシュピット隣のほぼ最前列まで。いいポジションを確保できた。


忌野清志郎 & NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS [GREEN STAGE]

まずはナイスミドルたちがステージに現れ演奏スタート、ホーン隊の真ん中は渋さ知らズでよくソロやってる人ですね。それと中心にいるのは一昨年のスパイスマーケットで一緒にやってた三宅伸二さん。彼、カッコ良いよね。見た目もスラリと長身に整った顔で、ギター上手いし、歌もけっこう歌えるし。で、「KING! KING!」とオーディエンスを巻き込んでキングを呼ぶわけですよ。すると、ちょっとそれどうなのよ、という金色のマントを羽織って清志郎登場! JBかよ! そしていきなり「雨上がりの夜空に」かよ! 歌うよ、そりゃ! 俄然盛り上がるオーディエンス。続けざまに「トランジスターラジオ」、「ドカドカうるさいR&Rバンド」と、もはや反則スレスレな感じ。
いやー、楽しいわ。楽しいのはわかってたけど、まったく期待を裏切らない素晴らしいパフォーマンス。
最後は蹲る清志郎、付き人っぽい人にマントをかけられるも、「KING! KING! One more time please〜!!」なんて歌うオーディエンスの声でマントを跳ね除け歌い続ける、という小芝居を数回続けて(マントじゃなく布団のときもあった)去って行きました。
終わった後は、いいもん観たー、という充足感。満足させてもらいました。やっぱフェスに清志郎は欠かせませんよ。


OASISで梅サワーなんか購入しつつ、グリーン残留。
シートで待つ。
この日は一日中パラパラと降るにわか雨と曇り空の繰り返しだったんですが、清志郎のあたりから、やっと完全に止みましたね。まあ雨は降りつつも乾いた風が吹いてくれたので、そう不快でもなかったんですが、ビールは売れてなさそうだなあ。


THE CHEMICAL BROTHERS [GREEN STAGE]

一昨年もホントにさわりの部分しか観れなかったので、今年は一通り観てみようと。
セットリストは一昨年のから、けっこう変えてきたみたいですが、まあケミカルの場合あまり関係無い気もしますね。
シートの傍で踊っては座り、酒を飲んでは煙草に火を点けまた踊る、という感じで最後まで。
うん、悪くなかったね、という感じで、さほど書くこともないんですが、けっこう動いたんで、腹は完全にこなれてきましたね。というか、腹減った。


ケミカル終了後、うちのメンバ全員集合してベースキャンプ撤退。
OASIS近くのワールドレストランでメシなど食って、そのままレッドマーキーに移動。


BUFFALO DAUGHTER [RED MARQUEE]

うわー、混んでるわ、と思って。中には入らず、関係者ゲート近くの土手で観る。まあ実際には中スカスカだったらしいんですが。
で、バッファロードーターの音楽はやっぱカッコ良いですね。一昨年より(一昨年来たアーティスト多いなあ)更に僕好みになってました。 しかし外から見てると面白いですね。ノリ易い曲になるとわらわら人が突入していって、おとなしめっつうかノリ難い曲になると、次々人が戻ってくるの。皆、踊りたいんだなあ。


[ 今日の有名人自慢 ]
バッファロードーターライヴの最中、MUMの2人を発見! どういう繋がりかは知りませんがベルセバのジャケの写真になってる(らしい。どのアルバムだ?)人ですよ。
握手&写真一緒に撮ってもらった! 行くよ! 明日貴方達のライヴ観に行くよ!
等と言うべきだろうが、サンキュウ!としか出てこない。


[ 今日の有名人自慢2 ]
MUMの2人がいなくなった後、すぐ後には ゆらゆら帝国のフルメンバーが!
うーん、微妙! いや、ゴメン、だって今日のライヴ行ってないし…。ヴォーカルは顔に特徴あるからすぐわかったけど、他はどこまでがメンバか微妙にわかんなかったし…。
とりあえず、オー、ゆらゆらだー! とか思って背中に神経を集中させてみた。


ちなみにこの頃はね、ホント寒かったです。雨は降ってないけど、気温はすっかり下がってて、風が冷たくて。しかも俺、防寒着無いし。Tシャツの上に唯一の長袖コンバースの薄いトレーナー(ほとんどTシャツ)を着てましたが、凍死を連想しながらバッファロードーターを聴いてました。こんだけ寒いと眠くなるのな。寝たら死む! と思った。

その後は、OASISで偽餅豚丼みたいの(餅豚が口コミで広まってから、餅豚と謳う屋台が随分増えた。混んでるのは元祖のとこだけだけど)を食べてテントに戻る。ふー、テント暖かい。就寝。

そんな感じで2日目終了。
遅いスタートでしたが、とりあえず5コもライヴ観れたし、まあいいんじゃないでしょうか。 しかしまあ、なんとも早いものですね。残すところ後1日。
次回の最終日を待て!



8月6日

いよいよ最終日のフジロックレポートですよ。
終わってみてもあっという間、書いてみてもあっという間な感じですね。
やれやれ、来年までは長いねえ。


朝。ジリジリと手加減一切無しの日差しに晒され、新手の拷問器具になった真夏のテントから這い出て一服。
ん? デジャブを感じて空を見上げると、なんとも気持ちの良い快晴。折り畳み式の長椅子に横になって空を見上げる。オー、やっぱフジロックはこうでなくっちゃさ。嬉しいね。

2日間のんびり過ごしていたので体力的には余裕があるし、何より最終日だもんね、ってな気分で午前中から行動開始。


3日目


あぶらだこ [WHITE STAGE]

掻き鳴らしまくりのギターに乗せて、ラップ調というか、いやラップではないんだけど、語るように叫ぶように詩を乗せる。
けっこう昔からやってきた実績のあるバンドとのことですが、僕、全然聴いたことなくて。で、聴いたことない、叫んでいる歌詞は聴き取れない、となると、こういうメッセージ性の強いバンドの場合、ただ単に「ギター引っ掻き回して叫んでる人」にしか見えないんですよね。それでもメロディが好きとかだと別なんですが、ちょっと厳しかったですね。


うーん、と唸って途中で移動。他に何か無いか探しにヘヴンへ。


MELTONE [FIELD OF HEAVEN]

うわ、人少な!
いやいや、しかし聴こえてくるこの音は、オオ、カッコ良いんじゃないのコレ?
メロディアスなギターがポップでキャッチー(小西氏的表現)なジャムバンド。そこへ打ち込みを融合させて、ベースもパワーあるねって感じで、最高に僕好みな音楽です。去年のMAJESTIC CIRCUSから、ちょっとだけ打ち込みを減らしたような印象。あー、いいわコレ。大当たり。しかも人少ないからど真ん中最前列。バッカだなー、皆、こんなカッコ良いのに、知らないんだな。
非常に楽しい時間を過ごせました。


終了後、同じフットサルチームの さの に見つけられる。
「オマエ、それ目立つんだよ!」と さの。
この日はですね、うちのフットサルチームのユニフォーム着てたんですよ。赤い、元がデンマーク代表のやつなんですが。後に「koizumi」って名前入ってるの。まあそりゃこの人の少ないヘヴンじゃ見付かるだろうな。
つうか、後日ですね、フォームメイルで、

フジでコイズミさん目撃してしまいました。背番号6のサッカーシャツ着ていませんでしたか?
何だか分からんですけど、ちょっと得した気分になりました。

なんてメイルを頂きまして。
得してない得してない。厭なもん目撃して、若干運勢下がってそうですよ!っていうか、知らない人からこういうメイルが来るってのが、ちょっと面白かった。

ちなみに、フジロックで、何気に人に会えるかなってときは、オレンジ、次がヘヴンですよ。他のとこだと、時間と場所がちゃんと決まってないと、厳しいと思います。

で、こっから さの と行動を共にすることにして、お互い気になってたのがあったので移動。


K-106 [ORANGE COURT]

これも良かったですねー。ホーン隊が前面に出た、ファンク? あるいはスカっぽい感じで、まあそのままですけど、少し人数少ないトラッド感を減らしたスカパラみたいなイメージっつうとわかりますかね。
飲みながら踊って、飲んで踊って、また飲んで。楽しかったですねー。今日は、MELTONE、K-106といいのに当たるし、天気もいいしで、ゴキゲン。ここで飲まなきゃいつ飲むんだコンニャロウ!って感じで、K-106終わったときには5杯目を飲んでましたね。


ゴキゲンなまま移動。


ハナレグミ [FIELD OF HEAVEN]

うって変わって、まったりした感じ。
途中からだったんですが、けっこう人多かったですね。2,3曲しか聴いてないんですが、楽しそうにやってました。ただ、僕はハナレグミより、SUPER BUTTER DOGが聴きたいんです! もうやってくれないのかなあ。


ここでも友達に見つけられる。やっぱ目立つらしい。
次は外せないので、途中から来ておいて途中で移動。


MUM [WHITE STAGE]

わー、あの人、昨日一緒に写真撮ったぜ!とか1人妙なテンションの俺。
アイスランド出身の彼らの音楽は、バイオリンや柔らかいギターに打ち込みと消え入るようなヴォーカルが被さる感じの、僕のイメージする北欧らしい綺麗に完成された、という趣き。空気に溶けるように透き通っています。
非常に良いのですが、ハナレグミ、MUMと急激に無理矢理テンションをローに入れられたような状態のほろ酔いコイズミは、立ったまま3回ほど寝そうになりました。音楽に乗ってゆらゆらしてるのか、寝てゆらゆらしてるのか、もはや僕にもわからん。


起き抜けみたいな状態でフラフラと移動。まだまだ行くぜ。


サンボマスター [RED MARQUEE]

前からちょっと観てみたいと思っていたので、頑張ってレッドまで来ましたよ!
まあ途中からなんですが、「そのぬくもりに用がある」は聴けたしいいか、と。できれば「美しき人間の日々」も聴きたかったけど。ギター掻き鳴らしながらずっと叫んだり語ってるんですが、まあアレですね、あのヴォーカル(名前知らん)の彼は、随分暗い青春を送ってきてそうですね。まあそういう鬱屈したとこも悪くないんですけど。


急に上がって急に下がってまた上がって、と忙しいテンションの変化に少し疲れてグリーン前のシートへ。

で、確かこの道中だったと思うんですけど、見てしまいましたね。グリーンの通路、全裸で踊り狂う男を。えー。ぜ、全裸て。少し前に回り込んでみると、チンコケースだけ付けてた。ほっ。いやいや、たいして変わらん。アレは捕まえた方がいいですよ。個人的には面白いので大オッケーですけど。

ちなみにグリーンでは、THE LIBERTINESやってましたね。メシ食いながら何となく聞き流してたのでよく覚えてませんが、ヴォーカル来てないはずですよね? それにしては随分カッコ良くまとまってたなあ。もうアレでいいんじゃない?

メシを食い終わり、THE LIBERTINESも終わって横になったら寝てしまった。
JETが始まったところで さの に起こされる。この後はZAZENを観に行こうと思ってたんですが、起き抜けの僕は時間を1時間間違え、さのをコイズミチームのシートに残してフラフラと出発。ホワイト着いてから気付いて脱力。挙句、使い捨てのコンタクトが破けてしまいシートに撤退。道中、また さの に会う。ゲラゲラ笑いながら「何やってんだオマエわ」と さの。通称、宇都宮の笑い袋。JETがiPodのCM曲やっててカッコ良かったなどと聞かされて、んがー、と。

ちなみにこのときホワイトでは、!!!(チックチックチック)がやってたんですが、これ凄かったらしいですね。こればっかりはホワイト残って観ときゃ良かったと残念に思いました。
絶賛しているスエヨシさん曰く「ヴォーカルが2人いて両方変態。片一方の変態が下がると、もう一方の変態が出てくる」と。今年は変態多いなあ。


[ 今日の有名人自慢 ]
JETかLIBERTINESの終わった後、うちのシートのすぐそばでアジカンのベースを発見。というか、さの がそうだと言っていた。
僕は、特に親しい訳ではないがヴォーカルゴッチとは同じフットサルチームだし(ここ1年以上全然会えてませんが)、さの もゴッチとギターの人は知っていたのだけれど、2人ともベースの人は知らんかったので、へー、と思って見てただけ。
彼1人で5人も女の子をはべらせていたので、「アジカン観に行かなくて良かった!」と小さく根暗なガッツポーズをとる。


そんな感じでコンタクトを入れ替え、さの と別れ、さあてそれじゃあ夜の部開始だ、ってな気分でホワイトへ再出発。


ZAZEN BOYS [WHITE STAGE]

ナンバガは何度も観てますし、ソロも1度観たことあるんですが、ZAZENとしてライヴを観るのは初めて。ナンバガはけっこう熱狂的に好きなんですが、ソロとZAZENはそれほどでも無い、という印象。だったんですが、CDで聴くよりだいぶイイです。やっぱ向井はライヴなんだな、と。相変わらず冷凍都市とか蘇る性的衝動とか言ってますが、やっぱ盛り上がりますね。年甲斐も無くけっこう前でモッシュに参加。うわ、モッシュ久しぶりだなあ。
最近は全然MCしてくれないと聞いてたんですが、このときはけっこう喋ってましたね。ほとんど1曲1曲の間に喋るくらいで。「(後でふわふわと浮いてる大きなバルーン人形に向かって)あれ、あれ誰ね? あの青いの誰ね? ずっとこっち見よる」とか言ってオーディエンスを沸かしてました。
最後はまた乾杯で締め。思ってたより良かったなあ。


思いの外混んでるグリーンへの道をテクテク進む。


ASH [RED MARQUEE]

もうashって歳じゃないんですけどね。聴いてたのなんて、それこそ10年近く前で、シャーロットが入ってからのはほとんど知らないんですけど、やっぱ好きなんだなあ。『1997』とか未だに聴いてるからなあ。なんて、そんな気持ちでゴリゴリと前へ前へと。ティムが燃え盛るギター持って登場した瞬間、行っちゃえーとばかりに更に前へ突っ込んで、またしてもかなり前でモッシュに参加。つうか、あのギターそのまま弾いてなかった?
今でもKung-Fuはやってくれる、という情報は聞いてましたが、他にも昔の曲やってくれたらいいなあ、と。そんな思いに応えてくれる2曲目でいきなりの『Girl From Mars』。大好きだー!! 他にも聴きたい曲をけっこうやってくれて、もう嬉しー! 特にKung-Fuのときなんか、僕、嫌いなはずのダイブを生涯初体験する寸前でした。そのとき僕、前から3、4列目にいたので、ここでダイブしてもあまり意味が無い。やるならもう少し後に下がってから、いやしかしこのポジションを明け渡すのはもったいない、とかウダウダ考えてたら曲終わってしまった。今にして思うと、やっちまえば良かったなあ。
終わってみると全身びしょびしょ。久しぶりに激しいモッシュだったが、まだまだ若いぜ俺、と。


うへー、びしょびしょー、なんてシートに一時帰還。一応インナーだけ着替える。
その頃グリーンはちょうどトリが始まったところ。元々の予定はモリッシーだったものの、2週間前にキャンセルされているので、さていったい何を持ってくるのか、といった雰囲気がありました。というのも、ashが始まる時点でもまだ誰になるのか発表されていなかったのです。いくらなんでもこれはアレですね、もうどうしようもないから「いったい誰なんだろう?」と思ってる人を引き止めようという意思がバレバレです。どう考えてもいい意味で驚く人は来なさそう。
と思っていたのですが、果たしてグリーンに戻った僕が目にしたのは、………誰?
オーディエンス全員キョトン面。誰ですか、この偽モリッシーみたいな人は。何かスミスっぽい曲だけど、知らん。後で聞いたところ、モリッシーのトリビュートバンド(これホント?)とのこと。うわー、凄いなあソレ。ある意味伝説ですよ。暴動が起こってもおかしくない。

ちなみにこのへんで首にかけてたサンバイザーを無くす。うわ、アレけっこう高いのに。ash終わった時点ではあったんだけどなあ。プチショック。
あー、もういいやって、移動。


BELLE & SEBASTIAN [WHITE STAGE]

開始直前に到着して脇からスルスル前へと。顔の見えそうな位置まで着いて、演奏がスタートした瞬間、エリさんから召集命令の電話が。しまった、携帯切り忘れてた! ベルセバの静かな音の中では目立つ。ちょ、ちょっと待ってください。小走りに人を避けながら後へと。後でグリーンに戻る旨を伝えて、ホワイト後ろの橋近くで観てた。うん、いいね。まったり。あわわ、また電話が。
「渋さ知らズ、開始が30分繰り上がったよ」
えー、渋さはモッシュピット入りたい。むう、残念ではあったけれど、まあ前日1回観たし、と思って移動。


足早にグリーンへと。うわ、これでもう今年は最後か。


[ 今日の有名人自慢2 ]
グリーンへと向かう道中、アヒトイナザワとすれ違う。「あ、アヒトだ!」と思った瞬間すれ違って、アヒトは足早に闇へと消えていった。
僕は一瞬立ち止まったものの、グリーンに向かってる途中だったし、わざわざ追いかけて握手を求めたりするのも、ちょっとアレだな、と思って、そのままスタスタ去る。
まあ一瞬だったので、たぶん、なんですが。


渋さ知らズオーケストラ [GREEN STAGE]

グリーンに着いて思ったのは、そうだよ、コイツら時間通りに始める訳がないのだ、という。例によってまだメンバー集まってないんじゃないでしょうか。もうちょっとベルセバ観とけば良かったかなあ、とも思ったけれど、まあエリさんに会えたし、さの とも再会できたので、良しとしよう。
とりあえずモッシュピットに入って開始を待つ。案の定、大分遅れてスタート。今回はだいぶメンバー少なかったですね。いつも前面に出てる人も何人かいなかったし。予定が合わなかったんでしょうか。とは言っても30人くらいはいるんですけど。
セットリストとしては特に目新しいものは(そもそも渋さにそんなものがあるかは知りませんが)無かったんですが、それでもやっぱ楽しいですね。ゲストは1人だけ、誰だか知りませんがちょっと地味なジュディオングみたいな人。
最終的には中央あたりのほぼ最前列くらいで跳ねてました。そういう位地にいたんで、後ろがどうなってるかわからなかったんですが、けっこう盛り上がってたみたいですね。渋さの良さみたいのが、けっこう伝わってるんだな、と思って変な話ですが、何かホッとした。つうか、いい歳して今日3つ目のモッシュですよ。
最後は勿論『本多工務店のテーマ』で締め。
今回はグリーンと言うことで、一応、これにて閉会、みたいな締めの挨拶じみたものもあるからでしょうけれど、思ったより無茶しませんでしたね。想定範囲内であろう2時間ちょいくらいで終了。(「どこまでやっていいのか俺らもよくわからねえんだよ。でも朝までやりてえなあ!」とかは言ってたけど)あー、終わったなあ。


僕は、渋さ終わってすぐにモッシュピット出てしまったんですが、モッシュピットの中は、終わった後もすげえ楽しそうだったなあ。なんだっけ、アレだ有名な曲だよ、まあいい、それが流れる中だ、跳ね回ったり、ぐるぐる回ったりで、まったく能天気な連中だな、オイ。来年また会おう。

ちなみにその頃レッドでは、またしても!!!がホワイトと変わらぬパフォーマンスで大暴れしてたらしい。うーん、まあこれはしょうがねえな。

まあそんな訳で今年も終わりが来た訳で。
シートを片してOASISでモリモリ飯を平らげ、砂利に座って、ふうっと一息つくとまあ寂しさも込み上げてくるものですよ。


[ 今日の有名人自慢3 ]
OASISで不破大輔を発見! うお、写真一緒に撮ってもらおうかな、なんてちょっと思ったけど、最後の余韻に浸っていたことでもあるし、止めといた。また来年もガツンとかましてくださいよ。


その後、そのまますぐにレッドに行こうかなって気にもちょっとなったけれど、そうガツガツしないのがベテランの味。まずはのんびり温泉浸かって、出てきたら、アレ? もう朝だった。テントに戻って就寝。そんな感じで今年も終了。

翌日起きたら、晴れ渡るっつうか、ギラギラと節操ない感じで太陽照ってまして。何だよ、去年も今年も、あと2日だけズレてくれればな。とは言え、3日間そんなだとそれはそれでキツいんだけどね。

以上、けっこう堪能できた、楽しい日々でした。

ゲートに書いてたようにシーユーネクストイヤーですよ!
つうコトで!



8月18日

味は悪くないがすっかり冷めてしまったコーヒーと灰皿から溢れた吸殻。
チョコレートの空き箱と鳴らない携帯電話。
ブラインドの隙間から見える窓の外は闇に包まれ、ディスプレイは煌々と光り続ける。
時計は午前2時を少し回って、昼間のままの冷房では少し肌寒い。
寝ぼけ眼でキーを叩く僕には、何かを考える時間が圧倒的に足りない。

ベランダに干してきたベッドカヴァーが気になる。

ねえ、夏は、もう終わったんですか?