働く男1






大抵の人がそうであるように、俺も学生の頃にはいくつかのバイトをした。
バイトってのは、まあ、いろいろ面白いコトもある訳で、今回はその時の話を思い付くままに書いてみる。


最初にやったのはTOWAのレンタルビデオ屋の店員。

この店は、デカめのTSUTAYAとアコムに挟まれいたため、その集客能力の低さは尋常ではなかった。
俺がバイトしていた当時、1日の売り上げが10万程度。
俺が辞めた後は更に悪化し、1日の売り上げは1〜2万だった。


それって光熱費払った後、いくら残るの?っつう塩梅。


こんな店だから社員はめったに来ないし、やりたい放題である。
置いてあるゲーム機遊び放題。
UFOキャッチャー取り放題。

犯罪です。
いけません。

その他にも、バイトの先輩である所のジュンさんと一緒に入っている時なのだけれど、

気が付いたら居なくなってるし。

うわ、マジか? 何処いったんだ?とか思ってると、店の前でバイク磨いてたりしていてビビる。

その後、バイク磨いてる物が UFOキャッチャーの景品 なのに気付いて 更にビビる。

んで、またバイク磨いてんのかなあ、とか思ってると、


マジで何処か遊びに行ってたり。


んで、2,3時間帰って来ねえし。

マジで困る。


その店のレジの後ろには、デカめのモニターが置いてあって新作の宣伝なんかをするはずのものなんだけど、 店員の『観たいけど借りるほどでもない』という非常に微妙なビデオが常に放映されていた。

明らかに客を呼ぶ気が無い。

更にそれに飽き足らず、

プレステ、サターン持ってってやってました。

熱闘鉄拳大会 in レジ。

つうか、明らかに店員じゃない人もレジの中にいたりしてやっぱり鉄拳大会。
客が来たら迷惑そうな顔して大会中断。
被害者気分の仏頂面でレジ打ち。

客を呼ぶ気が無いっつうか、客を遠ざけてる。

最悪の店員ですね。


こんな店の唯一のウリがアダルト。大通りに面してるのに。
つうか、それ以外この店が生き残る方法は無い。

だから、夜のアダルトビデオの回転率はスゴかった。
売り上げの8割以上がアダルトビデオ。

専門店もかくやという感じ。


まあこの店は馬鹿店長(無能)とソリが合わずに2ヶ月ほどで辞めたんでんすが、
その2ヶ月後、

その店潰れました。

つうか、

それまでもっていたのが奇跡的。


余談ではあるけれど、潰れる直前に既にその店を辞めていたゴツイ系の先輩である所のトオルさんがやってきて、

「君は何も見てないよね」

と言って、

ダンボールに50本ほど

ビデオを詰めて持ってった。
恐ろしい。


次にやったのはバイトはコンビニ。セブン。
ここはあんまり書くことないんだよね。詰まんなかった。
みんななんか微妙な距離とってたし。
店長兼オーナー(ストーカー気質)は、2階の自宅で晩酌しながらカメラで監視しててうざかった。

それでも金が無かったってのもあったし、バイトってのはこんなもんだろうと思ったので、半年くらいやった。
さすがに前述のビデオ屋は特殊だと思ったので、それと比較してキツイとかは思わなかった。

バイトしていたそのコンビニは、中心街から少し外れた所にあり、客もそう多くない。
来る客ってのは割と決まってた。

そうするとアレな、結構客の顔って憶えてるもんなのな。

いろんな人がいるなあ、と思いました。

明け方、うつむきかげんにエロ本を持ってきた中学生くらいの彼の事もちゃんと憶えてます。
優しく微笑んで売ってあげました。

ちなみに、ビデオ屋の時も偶に来たね。
18歳未満でアダルトビデオ持ってくるコゾウは。

でもビデオ屋だと顧客データが端末に入ってるから、ダメって表示が出ちゃう。
店長(無能)と入ってる時は追い返すんだけど、何か可哀相なので、 バイト同士で入ってるときは『しょうがねえなあ!』っていう感じで貸してあげてた。
いい話ですね。

んで、コンビニの話に戻るんだけど、いろんな客が居る訳で。

「おでん全部くれ」とか。迷惑な。

酔っ払いのおねいさんに「おにいさんカッコ良いから500円あげちゃう」とか。嬉しかったり。

あとは、

「おでんくれ」

はい。

「にいちゃんは何がいい?」

は?

「に・い・ちゃ・ん・は・何・が・い・い・ん・だ?(半ギレ)」

「いや…仕事中なので…(←若い!)」

「俺のおでんが食えねぇのかーッ!?(ブチギレ)」

「いただきますいただきます!(ガタガタ)」

とか。怖いですね。
レジを挟んで、おっさんと店員がおでん食ってんの。

ちょっといい話。


そんな感じで変な客の話はまだあだあるんだけど、セブンのバイトではこのくらいなので。
続きはまた次回っつうコトで。

働かざるもの食うべからず!
じゃな。