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前回のコンビニバイトを辞めた後、半年くらいしてからまたバイトを始めた。 今回もコンビニだったりする。ローソンだった。 その店は、たいして時給が高いわけでもないのに仙台で5本の指に入る忙しさという恐ろしく忙しい店だった。 また、繁華街の中心にあったので、いろんな客が来た。 ある時は、オカマの集団が来たり。しかもでけえし。怖かったり。 またある時は、ミニスカの着物を着たお姉さんの軍団が来たり。ぜひお店に行ってみたかったり。 更にはヤクザが来たり。 その時一緒にレジに入ってたのは、小太りで眼鏡をかけた関西弁の雇われ店長。 咥え煙草でレジに来たヤクザに店長、控えめに一言。 「店内での御煙草は、その、ご遠慮ください…」 そして火の点くヤクザ。 「何だと、このメガネ!! やンのかゴルァ!!」 ブハ! 言うに事欠いてメガネて! マジで吹き出しそうになった。 必至で堪えた。だってヤクザ怖いから。 うわあ、ヤクザがフリッカージャブでメガネを牽制しているよ! 怖いなあ! でも帰り際の捨て台詞で「この、メガネが!!」って、また言うものだからちょっと吹いた。 ヤクザに気付かれなくて良かった。 からあげくん大好きな人も来る。 俺は深夜勤務で、深夜勤務はからあげくん作らない。片づけるだけ。朝勤務の人が作る。 深夜からはからあげくんを入れておく保温機(?)は空っぽ。 だから明け方に来たお水系勤務帰り的なおねえさんも、一目で無い事は理解する所だろうに。 「からあげくん無いんですか?」なんて意地悪すぎる。 入ったばかりの頃だったし、当然俺は作り方を知らない。 一緒にレジに入ってたイトウくんは、俺より一週間ほど後に入った新人。やっぱり知らない。 まだ出来てないんですよ。 「どのくらいで出来ますか?」 え? えーと、(知らないけど)5分くらいで… 「じゃあ待ちます」 待つな。迷惑だから。 断固食べたいというオーラの出ている彼女を前にして、つい、「では今から作ります」と言ってしまった。もう後戻りはできない。 実はからあげくんの作り方なんて簡単で、揚げる為の機械に冷凍されてるからあげくんぶち込んで温度のメモリとタイマーのメモリを回せばいいだけ。 でも、そんなコト知らなかったし、何より古くなっていた機械のメモリはすっかり消えていた。 未経験者2人による『はじめてのからあげくん』開始。 →冷凍庫から、からあげくん発見。 →破いて、揚げる機械へ放り込む。 →油を温めてからで無いとマズイことに気付く。(遅い) →メモリを適当に回してみる。 (この際、何度も回していた為、デフォルトの位置すら分からなくなる) →待つ。 →不安になってちょっと油から取り出してみる。 →黒いからあげくん発見 →大爆笑。 「ブハハ! これヤバイんじゃないスか、コイズミさん!?」 ゲハハ、知るかよ! ちょっと食ってみようぜ。 (2人同時に)か、硬えェ!! 「しかも中、凍ってるじゃないスか! これ絶対違うものだって!」 (ゲラゲラ)知るかっつうの! ちょっとオマエ売ってこい(先輩権限発動) 「(ゲラゲラ)き、汚ねえ! ズルイッスよ!」 (ゲラゲラ)いいから早くしろっつの! ホラ、おねえさん待ってんじゃん! もう出来たと思ったのか、大騒ぎしている俺らを不審に思ったのか、おねえさんがレジに向かってやってきた。 ヤベ、後頼んだぞ! 「アンタ、マジ汚ねえよ!」 俺はバックルームに引っ込んで大爆笑。 レジまで聞こえてるだろうけど、どうでもいいよ。 ゲラゲラ笑った後にコソッとレジを覗いてみると、おねえさんにお釣を渡す所だった。 うつむき加減なソレは明らかに必死で笑いを堪えている。 プププ、頑張れもう少しだ。物陰から密かに応援。 イトウくんと目が合う。 ブハァ!! ブハァじゃねえよ、アイツ吹き出しやがった! 即行レジ行ってイトウくんをご査収。「ありがとうございましたー!」元気良くレジから撤退。バックルームで大爆笑。 おねえさんは怪訝な顔をして帰っていった。 その日俺らが時間ジャストに逃げるように帰ったのは言うまでもない。 で、ここの変な話はまだあったりするので、続きはまた今度。 稼ぎに追いつく貧乏なし! つうコトで、またね。 |
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