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僕には「朝 起きると、掛け布団を 90度 回転させている」という無意識の癖がある。 つまりベッドと掛け布団の縦と横が逆になる訳だ。 いつも何枚重ねて布団を掛けていようと、測ったようにきっちり90度なもので、 まさか誰かが夜中にこっそり回転させているのではあるまいな、と思ってしまうほどだ。 なものだから、朝 起きるといつも足元が寒く、酷く縮こまった体勢で、窮屈に寝ている僕なのだ。 その朝もまた、足元の寒さで中途半端な時間に目を覚ますと、 タオルケット、毛布、掛け布団ときれいに揃って測ったように 90度 回転していて、 いつもなら いそいそと掛け布団を元に戻して 二度寝を決めこむ僕なのだけれど、 その時は何だか元に戻すのが馬鹿馬鹿しいような、あるいは何かに負けてしまうような気分になってしまって、 それでもやはり足元は寒いものだから、ベッドの上 寝ぼけ眼のままで、自分自身をズリズリと 90度 回転させてみる。 ところがそれが運の尽き。 あ、ああ、落ち…! ドン!! 僕はベッドから転げ落ち、後頭部をフローリングの床に打ちつけてしまった。 これが何とも打ち所が悪く、僕はあっさり死んでしまったのだった。 それで、あまりの口惜しさから、 死後も この部屋の掛け布団を 夜な夜な 90度 回転させている僕なのです。 |
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