Photoshop考
■ 其の五 画像ファイルについて考える。
画像ファイルの種類
画像データに使われる代表的なファイルの種類(と代表的な拡張子)について考えてみる。 ここではビットマップ画像を中心にすすめ、この他のIllustratorはじめとするドロー系ソフト、 CADソフト等のベクトル画像のファイル形式には触れていません。
JPEG(ジェイペグ)形式
拡張子(*.jpg)
Web・デジカメ記録等で広く使われているビットマップ画像のファイル形式。 JPEG圧縮と言う圧縮方式の名称で、それによって作成されたファイルをJPEGと言う。 WindowsやMacintoshなどで標準サポートされ、非常に汎用性が高い。 圧縮率を変更でき目的に合わせて容量と画質を考慮しながら保存できる。
非可逆圧縮のためレタッチ(加工や編集など)~保存を繰り返すと画質の劣化は避けられない。 レタッチ途中のものはレタッチソフト専用の形式に複写保存すべきで完成した時点でJPEG化するのが望ましい。 Webブラウザ上で画像を段階的に表示させるプログレッシブJPEGと言う形式もある。
参考
可逆圧縮(レスロス圧縮)
圧縮を行っても元に戻す事ができる圧縮方式。画質の劣化を起こさない。デジタルカメラではRAW形式の可逆圧縮が普及している。
非可逆圧縮
一度圧縮すると元に戻す事ができない圧縮方式。画質の劣化起こすが圧縮率は高い。
デジタルカメラではJPEG形式の非可逆圧縮が普及している。
BPM(ビットマップ)形式
拡張子(*.bmp)
Windowsで標準サポートされているビットマップ画像のファイル形式。 多くのレタッチソフトで利用でき汎用性の高い形式だが、画質劣化が起こらない反面、容量は非常に大きく、 最終的な保存には良いかも知れないがフォルダ内の画像をプレビュー表示さて見る場合、ハイスペックなパソコンですら時間がかかる。
GIF(ジフ)形式
拡張子(*.gif)
主にWeb上で使われるビットマップ画像のファイル形式。 容量は小さいが256色しか表現できないため、写真画像やグラデーションを使用したイラストには不向きである。 アニメーションの記録ができるアニメーションGIF、Webブラウザ上で画像を段階的に表示させるインターレースGIF、 また透明部分の情報も表現できる透過GIFと言う形式もありWebサイト作成時にはよく利用されている。
参考
プログレッシブJPEG、インターレースGIFが普及した理由は、以前ADSL、光と言うような高速回線がなかったため、 少し鮮明な画像(重たい画像)などはWeb上でそれを表示するのにかなり時間がかかった。 そのためサイトを閲覧している人は表示される前に別のサイトに移ってしまう可能性が多かった。 それを防ぐ対策としてこの様なファイルが作成され、DLされた部分を徐々に表示して閲覧している人がサーフィンしないようにする時間稼ぎだった。 現在ではモザイク状の画像から鮮明な画像へ、上の方から徐々に表示されるような画像を見かけなくなったと思いませんか? 少々重たい画像でも通常のJPEGやGIFでUPする場合も多くなった思われますが、 実際プログレッシブJPEGやインターレースGIF画像がUPされていたとしてもその効果を感じる前に表示されてしまうので 気にならないだけかも知れません。
TIFF(ティフ)形式
拡張子(*.TIF)
異なるコンピュータ、アプリケーション間においてファイルの交換を行うためのファイル形式。 汎用性が高く画質の劣化は起こらない反面、容量は大きい。LZW、ZIP、JPEGと3種類の圧縮オプションがあり保存時に容量を圧縮できる。 当然画質が劣化する。なお圧縮時はLZWを選択するのがもっとも汎用性が高い。後述のRAW形式で撮影したデータをTIFF形式へ変換可能。
PICT(ピクト)形式
拡張子(*.PCT)
Macintoshで標準サポートされているファイル形式。画質の劣化は起こさないが、 JPEG、TIFF同様に圧縮オプションがある。
PNG(ビング)形式
拡張子(*.PNG)
GIFの代替形式として開発されたビットマップ画像のファイル形式。可逆圧縮にしては圧縮率が高く、 280兆色(48ビット)もの色が保存できる。記録色数も選択できチャンネル構造、ガンマ補正パラメータなどの情報を記録できるが Photoshopでは読み込めるがこの形式で保存できない。
Camera RAW(ロウ)形式
拡張子(*.TIF *.CRW *.CR2など他数種類ある)
デジタルカメラで作成されたファイル形式。 撮像素子が変換した信号をほぼそのまま記録するので画像に関する情報がすべて含まれる。 デジタルカメラ付属のソフトがひるようだがPhotoshopCS以降のバージョンではRAW形式を読み込む事ができ、 ホワイトバランス、シャープネス、収差補正、色調補正が行える。ただしRAW画像形式では保存できないのでTIFFやJPEGなどで 複製保存すれば元のRAW画像に影響を与えずにすむ。デジタルカメラの機種によってはPhotoshopがサポートできないものがあるので注意。 またデジタルカメラ付属のソフトを使用すれば画質劣化も起こさない可逆圧縮ができるものも多く是非RAW形式で撮影したいが、 JPEGより容量が大きくデジタルカメラの記憶メディア容量も考慮しなければならない。
Photoshop(フォトショップ)形式
拡張子(*.PSD *.PDD)
Photoshop専用ファイル形式。 レイヤー等の多くのレタッチ機能、設定の記録、パスや文字などのベクトルデータを保存できる。 他の形式へ書き出す場合はパス、文字などのベクトルデータもラスタライズされるので基本的にはビットマップ画像のファイル形式。 データ容量は大きくレイヤーを増やせばその分容量は倍増する。
Acrobat(アクロバット)形式
拡張子(*.PDF)
米Adobe社が開発したAcrobat(文書閲覧ソフト)のファイル形式。 テキストデータ、フォント、レイアウト、画像の情報を保存でき、Acrobatをインストールした環境下でプリンタ出力できる ソフトのデータならすべてPDFファイルにエンコードできる。事前に出力の目的に合わせて圧縮率や互換性など設定できデータ容量が 小さく鮮明な文書が作成できる。またそのファイルを読み込むだけならばAcrobatを購入しなくともAdobeReaderと言う 閲覧専用ソフトをAdobeのサイトから無償DLできる。
余談ですが、私の業界もAcrobatがないと仕事になりません。。。